ベートーヴェン誕生から250年、
現代日本を代表する演出家 栗山民也が生み出す、
楽聖ベートーヴェン、音楽から生まれる物語。
ピアノ・ソナタ第31番 Op.110ー
その旋律から19世紀に生きたひとりの女性の姿が浮かび上がる。
「不滅の恋人」アントニー・ブレンターノ。
革命の嵐吹き荒れるなか、身を売るように、ウィーン貴族の家から実業家のもとへ嫁いだ彼女。
絶望の淵にいたアントニーはルードヴィヒの音楽に生かされ、彼と彼の芸術を愛するようになる。
しかしふたりの関係は、家族に、社会に、時代に、運命に打ち砕かれ、不滅の恋は封印される。
ただ、その名を記すことさえなかった手紙だけが、ルードヴィヒの愛を伝える。
いま、一台のピアノを囲みながら、あの日をルードヴィヒと過ごした者たちが証言するー
あの交響曲も、あのピアノソナタもすべて、「不滅の恋人」への献身から生まれた芸術であることを。
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