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2019/10/0810/12(土)ツィメルマン室内楽プロジェクト
ツィメルマン氏とイタリア公演を終えた
チェロの岡本侑也さんのインタビューが届きました


「音楽のスケールの大きさ、豊かさなどに対する概念がまた覆された貴重な体験」
〜イタリアでツィメルマンの室内楽コンサートを終えた岡本侑也(チェロ)

――今回、岡本侑也さんは、ツィメルマンの室内楽メンバーとして、イタリアのペーザロ、ミラノ、クレモナでの演奏を無事に終えました。いま、どの様なお気持ちでしょうか?
岡本侑也(以下「岡本」) 弦楽器の皆様とは、最初4日間の分奏、その後ツィメルマンさんが合流されてからおよそ1週間のリハーサルを重ねたのですが、初日の本番で皆様との距離がまたグッと近くなった気がします。リハーサルが始まる前は、もちろん多少の緊張がありましたが、皆様とともに音楽づくりができる大きな喜びを感じながら、良い集中力の中で演奏できたように思います。
―― どの様にリハーサルが進んで行ったのでしょうか?
岡本 最初の頃は、要所要所で止めながら、ツィメルマンさんにアドヴァイスをいただいたり、皆さんでディスカッションしたりというような感じでしたが、それ以降は、曲全体を最後まで通し、曲全体の流れを重視するような印象を受けました。 ツィメルマンさんは、ゆっくり目のテンポで、音楽的なことを全て実行しながら曲を通す、という手法を好まれるように感じました。
――共演者のマリシャ・ノヴァク(ヴァイオリン)、カタジナ・ブゥドニク(ヴィオラ)の演奏、人柄にはどの様な印象を持っていますか?
岡本 マリシャさんは、最初は物静かな方という印象でしたが、打ち解けあっていくうちに、とても親しみやすく、オープンな方だということが分かりました。演奏の中に、内に秘めている芯の強く熱いものを感じます。 カタジナさんも、とても明るくオープンな方です。演奏も、しなやかで柔軟な印象です。
皆さんとの毎日が本当に楽しく、日々演奏を通して受ける刺激は、半端なものではありません。
――ペーザロからミラノ、そしてクレモナと移動され、コンサート以外はどの様に過ごしましたか?
岡本 都市間の移動は弦楽器奏者3人で電車に乗ったり、二手に分かれてツィメルマンさんの車に乗せていただくこともありました。ツィメルマンさんが共演されてきた色々な巨匠の方々との貴重なエピソードや、ウィットに富んだ実にユニークなジョーク、ポーランド、日本とイタリアについての話など、皆さんが揃った時も話題は尽きません。 皆さんと一緒に、現地のイタリアンレストランを開拓するのも一つの楽しみとなりました。 そして、ツィメルマンさんをはじめ、ヴァイオリンのマリシャさん、カタジナさんが口を揃えて日本公演をとても楽しみにしていると仰っています。私も大変楽しみです!
――今回の経験は、これからの岡本さんにどの様な影響を与えると思われますか?
岡本 リハーサルなどでツィメルマンさんがおっしゃる一言一言は、今回の四重奏の曲目に限らず、自分がこれから演奏家として前進していくための重要な鍵になると思っております。 毎日行われるリハーサルで、ツィメルマンさんをはじめ、皆さんの演奏を間近で体感しつつ、それを自分の中に取り入れながら演奏ができるよう試行錯誤を重ねておりますが、これほど光栄で幸せな時間はありません。音楽のスケールの大きさ、豊かさなどに対する概念がまた覆りました。 このような貴重な機会に恵まれたことに、心より感謝しています。
――ありがとうございました。私達も、初めてのツィメルマン室内楽プロジェクト公演を心待ちにしています。

クリスチャン・ツィメルマン 室内楽プロジェクト
2019年10月12日(土)芸術文化センター KOBELCO大ホール
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