いつも兵庫県立芸術文化センターをご利用いただきまして、ありがとうございます。
11月3日(月•祝)に予定しております標記の公演につきまして、出演者の強い希望により、
曲目の一部を変更させていただきます。
お客様にはお詫び申し上げますとともに、なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
また、アンスネス氏より変更後のプログラムについて、メッセージが届いております。ぜひご覧ください。
なお、この変更に伴う入場券の払い戻しはございません。
【変更前のプログラム】
リスト : 詩的で宗教的な調べ 第8.パレストリーナによるミゼレーレ/コンソレーション
ベートーヴェン:ソナタ 第32番 op.111
シューマン:謝肉祭 op.9
アンスネス氏からのメッセージ
変更前のプログラムを楽しみにしてくださっていた皆さまには申し訳ありません。この度は、音楽的な観点から熟考し、現在の私自身をよりよく表現できる内容に変更させていただきました。新しいプログラムのご紹介をいたします。
エドヴァルド・グリーグのソナタは、彼が21歳のときに書いた若々しい作品で、ロベルト・シューマンのピアノスタイルから大きな影響を受けています。そのため、グリーグのソナタは、次に弾くシューマン《謝肉祭》への素敵な前奏曲となるでしょう。このグリーグとシューマンの作品には、若者特有の情熱と「世界の頂点に立ちたい」という欲求が見て取れます。
シューマンの色彩豊かで活気に満ちた演劇的な小品集≪謝肉祭≫は、ショパンの《前奏曲集》とも関係がありつつ、しかし対照的でもあります。どちらも、演劇的な要素と深い叙情性、華やかな技巧が交互に現れる非常に印象深い作品となっています。異なる点は、≪謝肉祭≫が実在の人物(その中にはショパンも含まれています!)や、シューマンの想像上の「ダヴィッド同盟」を題材にした標題音楽であるのに対し、ショパンは決して標題音楽を書くことはなく、彼の作品は純粋音楽でありながらも、とても詩的で、ときに人物や情景を思い起こさせるような特長を持っている、という点です。
どちらの作品も、ピアノという楽器や音楽素材の使い方が実に見事であり、そして両作品は同じ時期に書かれています。《謝肉祭》は1835年、《前奏曲集》はその後3~4年のうちに書かれました。ピアノ音楽にとって、なんと充実した時代だったことでしょう!
レイフ・オヴェ・アンスネス
公演名:
レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル
公演日:2025年11月3日(月•祝)14:00
会 場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
公演詳細は
こちら
【お問合せ】
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〒663-8204 兵庫県西宮市高松町2-22
℡0798-68-0255(10~17時/月曜休*祝日の場合翌日)