抗いようのない悲哀や乾きが滲む松田正隆の読売文学賞作品を、栗山民也が現代に投げかける
劇作家・演出家の松田正隆が、自身の生まれ育った長崎を舞台に描き、1999年読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した代表作のひとつ『夏の砂の上』を、現代日本演劇界を代表する演出家・栗山民也が立ち上げます。
職をなくし妻に家出された主人公と彼を取り巻く人物たちの間で交わされる会話から、一見淡々とした日々に漂う、抗いようのない悲哀や心の乾きが滲みだす本作。
主人公・小浦治を演じるのは田中圭。真摯な演技を高く評価された『CHIMERICA チャイメリカ』から3年ぶりに、栗山演出に挑みます。夫を捨て家を出ていく妻・恵子を演じるのは、舞台や映像作品で唯一無二の存在感を発揮する西田尚美。若手実力派として映像作品に多く出演する山田杏奈は、本作品が初の舞台出演となります。
さらに、尾上寛之、松岡依都美、粕谷吉洋、深谷美歩、三村和敬と、豊富な舞台経験を持つ俳優が揃いました。
積み重ねられる会話からあぶり出される登場人物たちの繊細な心模様を、栗山民也と実力派俳優陣が現代に描き出します。どうぞご期待ください。
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